家の近くを歩いていると、犬と散歩をしている方を見かけます。 うらやましいいなぁ・・と思います。 我が家にも「マメ」という犬がいました。 外見は柴犬に似てますが、洋犬の雑種です。 保健所から子犬のときにもらってきました。 ある日の夜、いなくなっているのに気づきました。もらってきてから16年ですから、16歳でしょうか。 目が見えない、耳が聞こえない、足腰も弱い・・・遠くには行けないはずですから、家の周りからだんだん広げて探しました。 でも、見つかりませんでした。 保健所にも連絡をして・・・・それで最後の望み、ネットワークの広いY先輩に連絡してみました。
 翌日の早朝、Y先輩は我が家まで来てくれて、家の周り等探してくれました。「ありがたいことだ」と、心から感謝しました。 その後、「県道西の川に落ちてる!」と電話がありました。 急いで行くと、堰の深みで必死に泳いでいました。 目が見えないのでコンクリートの壁を必死に登ろうとしていました。 川に入ってすくい上げたら、前足から血が出ていました。 見つけてくれたのはY先輩の奥様でした。 家の近くの 川や溝を夜中まで懐中電灯を持って探したのに・・・どこを通って川に行ったのだろうか・・・県道を渡ったのに車にはねられなかった・・道から川の水面まで数メートルの高さがあるのに落ちたときにケガをしなかった・・・このように偶然がいっぱい重なって家に帰ってくることができました。
 Y先輩のあのやさしさ、フットワークの軽さ・・、なかなか近づけません。 本当にありがとうございました。 Y先輩。 いつの日か、「いなくなりました!」と奥様から連絡があったら、「何をおいても私が駆けつけて、捜索いたします」と堅く心に誓いました。 しかし、私もその頃は〇〇〇でしょうから、家から飛び出して、近所の酒屋さんの自販機が目に入ったら、「はて?オレは何しに来たんだ・・」と自問し・・「あぁ、ビール買いに来たんだ」とチャリーン、すたすた家に帰り・・・プシュッ!