これから書くことは、以前新聞記事で読んだことなので記憶ちがいもあるかもしれません。 それを思い出しながらのものなので、細部にわたって正確ではないかもしれません。

 今からかなり前(1992年)のことですが、外洋でのヨットレースの最中に何隻かが遭難したことがありました。 「たか」という名前のヨットもそのレースに参加しました。 悪天候のため、伊豆七島の近くで転覆し乗組員はゴムボートで脱出しました。 残念ながら、発見に時間がかかった(27日間漂流)ために、生存者はたった一人でした。
 その人はゴムボートの中で一人またひとりと亡くなっていく友人を見送っていきます。 この人はぎりぎりのところで救助されます。 そのときに、診察した医師は「精神的な強さもあるが、他の人のしなかったことを実行したことも関係があったのではないか」と話したそうです。

 この新聞記事を読んでから、かなり時間が経ったときでした。 ある人が「ゴキブリを食べた」と話すのを聞きました。 もちろん私の家の台所を走り回るものではありません。 無菌ゴキブリです。 それを聞いたときに、遭難のことを思い出しました。 「うーむ。オシッコを飲んでみるのもいいんじゃないか」と考えました。
 家族に「オレ、オシッコ飲んでみようと思うんだけど・・・」と言ってみたのです。 「そんなことしたら、同じ食器を使わせないから!」とすごく怒った妻から言われました。 こどもからも、「気持ち悪い」などと反対されました。 しかし、夜中にこっそりと紙コップにとり、飲んでみました。 うーむ・・・塩味のきいた番茶かな?」 これが私の感想です。 他の人と飲み比べたわけではないし、比べる気もありません。 はっきり言って、おいしくない・・・です。 
 この話を「真面目」な会でしたところ、「漫画家の〇〇さんが実際に飲んでるって知ってますか?」とある人から聞かれました。 うーむ・・・アレをですか・・毎日ですか・・命がかかったら、飲めるけどねぇ。
 私は理科の授業で「ウンコは、細菌のかたまりのようなものだ。汚い! トイレに行って手を洗わんヤツがいるが許されん。 また、そのトイレにスリッパを履き替えないで入り、上履きの裏にウンコを付けて教室に入るな。  しかし、腎臓等に病気がなければオシッコは飲める」って言っていました。 これは本で読んだことの受け売りだったのです。 医師の友人に「ウンコ」食べられるのかな・・と聞いたら、つまらないことを聞くなぁ・・・「石を食べるようなものだ」と答えてくれました。 それ以上聞ける雰囲気ではなかったので、それで終わり。