「どっちが骨を拾うのかねぇ」
先日の夜の会話です。我が家の家族は10年ほど前、四人でした。しかし、父そして母が亡くなり、妻と二人が残りました。当然のことであって、不思議なことはないのです。椅子の数は一つずつ減って行きました。 ついに、残された椅子が一つになってしまいました。
子どもの頃、親戚のおばあさんと話をしました。
「何にもおでえものはねぇ」(方言で怖いもの)
「お化けも?」
「ないよ」
「すごーい!」
このようなやりとりをしました。
当然、「死ぬ」ことも含まれていたと思います。
まだこの境地には達していません。 死ぬのって経験したことないし、なーんかおでえな。しかし、世の中にある心を悩ませることから解放されることもいいのではないかと思うようになりました。「解脱」っていいたいのですが、宗教用語かもしれないので、間違った解釈だろうと思います。
拾うか拾われるか・・・どちらにしても、一ないのです。ないのです。