先日の夜、台所でテレビを見ていました。 そのとき「ピッ」「ピッ」と聞いたことのない音がしました。 ヘッドホンを付けていたので、バッテリー切れか・・・と外しました。 それでも「ピッ」「ピッ」・・・ 冷蔵庫? 炊飯器? レンジ? 車庫?・・不気味だなぁと思って天井を見たら、火災報知器が赤の点滅をしています。 ハ、ハーン、ひもを引いてみました。 女性の声で「ピッ、電池切れです」でした。 その声が「すいませーん」のように聞こえたのです。 「社長!もう少しお安くならないの」・・・その女性かな。
ホームセンターで品番は違うけどそっくりな電池を見つけました。 店員さんから「火災報知器の電池は部品だから合わないよ」と言われました。 そこで、製造元に聞いてみることにしました。
「あの電池合わないの?」
「合いません!部品ですから」
「リード線をハンダで付けたら合うんじゃないの?」
「合いません!」
「じゃあ、その部品もらおうかな」
「お客様、新しいものと替えても、本体は10年経っているのでそう長くは正常に動作いたしません。新しいものをお求めになったほうがよいと思います」・・・予備の電池は本体の寿命を長くするためのものではないのだそうです。
「へえ」
「実は当社の工場が火災にあったため、現在同じ製品はありません。他社の製品をご検討ください」・・・でした。 「あんたの工場は火災報知器を設置してなかったのかよ?」って突っ込みたかったのですが・・・。
ちなみに、この火災報知器は設置したのが、3月11日でした。 電池切れのサインは10年まであと少しの3月2日でした。 その正確さに「すごい!」と思いました。 後日、この会社の火災報知器をなんとか探し出して、設置しました。