「〇〇!(私の名前) この授業は難しいぞ! いいのか? 」と先生の声が響いた。
四年生の授業の初日でした。 春休みは田舎に帰って農作業を手伝い、4月の開講日の朝、学校に直行しました。 旅行カバンを提げて、教室に入りました。 階段教室でしたから、学生の席に向かって(先生の横から)、ドアを開けた・・・・。 少し遅れたのでみんな席に着いていた。 当然、遅れてきた私をみなが注目した。
「いいです!」と答えた。 下の学年もいるのにそこまで言わなくても・・・と思ったが、すぐ納得した。
一年生のときには、自分を過大評価していたので、この学校に行くべきではない・・などと横着な考えがあったので、友だちも作らず孤独に過ごしていた。 勉強もせず(してもできなかった)、休講の情報も気づかないこともあったりで、相当数の単位を落とした。 結局一年生が終わったときには、後で分かったことだが、クラスで下から2番目の成績だった。 最下位(と言っても大したちがいはなかったのです。)のS君は学生結婚して退学したので、私が最下位でした。
「卒業?」 できました! 自慢じゃないけど、卒業に必要な単位数を調べて、受けていた授業も止めました。 それで私の卒業単位数は必要最小限のものでした。 つまらないことに力を入れたものです。
しかし、授業内容の理解はしたかったので、書籍はいっぱい買いました。 「いつか勉強して・・・」と小さな希望を持ち続けていたので、何回も引っ越ししたけど重い段ボール箱を運びました。 目先の仕事に追われて、気づいたときにはいい歳になりました。 後の片付けをを子どもに託すのが、申し訳ない・・・つて思うようになりました。 そこで、思い切って、本を売りに行きました。 もちろんインターネットで調べて値段は下調べしていました。
店員さんの反応は「外装が変色しているので、ゼロ円です」と静かなものでした。
「じゃあ、いいよ」と言いながら、「買ったまま、一度も開いてねえんだ。変色してるのは箱だけだろうが・・・」とつぶやきました。 店員さんは手に取りもせず、判断していました。 もちろん書名など見もしません。
「それからどうしたのか・・・」ですよね。 想像にお任せします。