「通知表に赤丸がついていたヤツは残れ!」
高校2年生の1学期、通知表をもらって帰ろうとしたときに、担任のK先生が言った。 物理の評定は10段階の「2」で赤丸で囲まれていた。 この赤丸つきを「赤点」とか、僕らの高校では言ってた。 中間、期末考査の平均点、35がそのラインだった。
 みんなが帰った教室で、席について待っていた。
先生が教室に入ってきた。
「・・・・・・・・・・(先生が何を話したか記憶にない)・・・・・」
そして、次のようにまとめた。
「おまえらは3年生には進級できない!」
ホントかよ~。 これはえらいことになった・・・・ 分布表を見たら物理が学年でビリに近かった。 正確に言うと、下から二番だった。(一番ではなかった)
 「物理のSの授業わかんねぇんだからしかたねぇよ。 K先生のクラスはいいよな!」
って、心の中で抗議しても状況は変わりそうもない。 しかたなく、問題集の例題、演習問題を繰り返し解いた。 朝・昼・夕方・夕食後・寝る前・・・・夏休みにしつこく勉強した。 おかげで、2学期には普通レベルにたどり着き、3年になったときには「物理学を学びたい」と思うようになっていた。
 その先ですか・・・・・ 甘かった・・・・ 数学でつまずき、苦労した四年間だった。
手元に、物理科M先生の定期テストの問題用紙がある。 冒頭に「次の四問のうち三問答えよ」とある。 余白に私の計算が残っている・・・「一つも答えられていない」と思う。
 M先生は私の担任だったので、オマケしてくれたのではないか・・・ 卒業して五十年以上経った今、勉強して三問まで解けた。(と信じたい) いつか先生に会って、もう一度採点してもらいたいと思うのです。