耳の中で何かが転がるような、 ゴロゴロという音がする。
耳あかが転がり落ちたのではないかと、
頭に衝撃を与えたり、 水を入れたり・・・した。
よくならなかった。
2,3日したら、 ゴロゴロしなくなった。
しかし、 気になるので、 耳鼻科に行ってみた。
先生が中をのぞき込んで、 「耳あかではないようです」と言った。
耳にいろいろな器具を入れて手当してくれた。
耳では、「シュワシュワ! ゴリゴリ!・・・」と大きな音がしていた。
なかなか取り出せないみたい。 少し不安になった。
「これが入ってました」 と見せてくれたのは虫でした。

「こんな大きいのが・・・ですか・・・」
「ゴキブリの子みたいですね」
「えっ、こんなことあるんですか?」
「ありますよ。 しかし、悪い虫じゃなさそうなのでよかったですね」
「・・・・・」
「写真撮ったから・・・これ、いりますか?」
「ください」
こんな虫が耳に入り込むことに気づかない・・・・・よりによって、ゴキかよ。 情けねぇ。
マスクの下の先生が微笑んでいるように見えた。
そうだよね。 自分でも笑ってしまったもの。
しかし、 ありがとうございました。